【光明】2020年-日本球団と対戦した北京タイガースが示した力

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写真:広州で行われた中国野球リーグ

2019年から新しいプロリーグ(CNBL)として再出発した中国。初年度は北京タイガースが優勝。2年目を迎える今季は6月から9月にかけて約3か月間のリーグ戦を予定している。初年度王者の北京は、日本でキャンプを行っており、沖縄電力と琉球ブルーオーシャンズと練習試合をした。

試合結果としては3戦3敗。沖縄電力戦では初回に2点先制も後半8回に投手陣が崩れ、3-10で敗戦。続く琉球BO第1戦では完封負けも相手をわずか1点に抑える。そして、今回の第2戦は天候の影響で7イニングで終了。6回表終了時までは3-3の同点と接戦を演じたが、その後から失点して3-7という結果に終わった。

こちらは北京側から情報を追ってみたが、なかなか最新情報が見つからない。中国版Twitterと言われる「微博(ウェイボー)」ではライブ中継のお知らせと試合結果のスコアしか紹介されておらず、中国でGoogleの代わりに使用されている「百度(バイドゥ)」でも情報が一切なかったのだ。

こうして中国を野球を知る知人やグループに聞いてみたところ、得ることができたのは vs 琉球第1戦のスタメンであった。それが以下である。

【北京タイガース vs 琉球スタメン】

1(中)吕玉恒(リュ―・ユーホン)
2(右)王耔棋(ワン・ズーチー)
3(指)鲁艺(ルー・イー)
4(三)卢弋晗(ルー・イーハン)
5(捕)李一凡(リー・イーファン)
6(左)嵩蕴琦(ソン・ユンチー)
7(一)刘国庆(リウ・グオチン)
8(二)胡天元(フー・テェンユェン)
9(游)陆昀(ルー・ユン)
P(投)齐鑫(チー・シン)

現地観戦していたファンからの情報によれば第1戦は北京の選手を見分けるのに苦労したという。ちなみに今回の第2戦は昨日よりもまだ選手の判別が楽だったと聞く。こうして全3戦の結果を受けて感じたのは、日本チームを相手に十分戦えたこと。アジアシリーズやアジア選手権では、試合結果を予想できるほどの実力差があったが、その差は確実に縮まっている。

今回は北京が来日して日本チームと対戦したが、中国の他球団の場合は同様の試合ができるだろうか。中国プロ野球リーグは新しくなって今年で2年目を迎えるにあたり、チーム運営方法の確立やリーグの戦力均衡も必要だ。後に外国人選手の加入も認める方向で動いていると聞いており、それは早めの実現を希望する。

課題もありながら善戦した北京タイガース。さらなる成長に向けてよいきっかけを掴めたのではないだろうか。まずはリーグ連覇を目指して今季の活躍、動向に注目していきたい。

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