【本気】2020年-Baseball5イタリア代表 予選大会に向けて準備万端

NO IMAGE

449c4d29-feb3-887f-3d5c-34c20bd9a6e6
写真:地域別のBaseball5-W杯の出場枠
(出典:WBSC)

4月にマレーシアで開催されるBaseball5アジアカップ。日本では去る2月15日からデジタルチャレンジによる代表選考申し込みが始まった。約3年前に誕生した同競技にとって初めての大舞台となるため、本番までに既に2ヶ月を切っているとはいえ「最強の日本代表」を選出するために全日本野球協会は本気だ。

主催元の世界野球ソフトボール連盟(WBSC)も各地域での予選を経て、12月にメキシコで開かれるW杯に向けて大きな期待を寄せている。なぜなら2022年のユース五輪でBaseball5が実施競技に選出されており、追い風が吹いているからだ。予選からのW杯を成功させることは世界中に向けて絶好のPR機会となる。

という訳でまずは予選会だ。アジア地域は4月からだが、欧州地域は2月28日からのため、もう本番まで1週間もない。リトアニアで開催される欧州予選に参加するのは全16ヶ国。これをを4グループ、4ヶ国ずつに分け、この大会の上位2ヶ国がW杯に駒を進める。

参加国とグループ分けは次の通り。

□グループA
ベルギー、オランダ、モルドバ、スウェーデン

□グループB
ベラルーシ、イタリア、ラトビア、ルーマニア

□グループC
ブルガリア、エストニア、イスラエル、ロシア

□グループD
フランス、リトアニア、チェコ、スイス

その中で、グループBに入ったイタリアは、Baseball5予選に向けて現地に野球・ソフトボール連盟のマウリッツォ・バラ氏を監督に据えた。バラ氏は、連盟のコーチング委員会のメンバーでもありながら、教師も兼務している。そして、大会に出場する8人の選手は男女4人ずつで構成されており、それぞれがガチの野球・ソフトボールの選手だそうだ。

チームを率いるバラ監督は「Baseball5はスピードが必要な競技のため、内野手経験がある選手を重点的に招集した」と選手選出の意図を話している。この競技はグラブもバットも一切、使わないため、手打ち技術と走力、そして素早い送球がそれぞれ必要になる。たとえ、始まったばかりの競技の国際大会とはいえ、国家の威信をかけた大会になる。監督はもちろん、選手たちも本気だ。

こうして他国の動向を知ると、日本は世界を相手に互角に戦えるか心配になってくる。アジアでは既に香港が大会に向けて練習を始めた。現在の日本はまだ選手募集期間であり、代表決定のプロセスから逆算すると代表決定後の練習はできても5回に達するかどうかだろう。

Baseball5は5イニング制であり、早ければ1試合15分で終了するお手軽な競技。楽しく慣れ親しむのならよいが、国家代表ともなれば、なかなかそうは言ってはいられない。全日本野球協会が「最強の日本代表」と謳っているように世界で恥ずかしい試合はできない。

まずは先に始まる欧州予選の様子を見てから、日本がどのような対策をするのか見ものだ。もし、Baseball5日本代表に興味がある方はぜひ、以下のサイトを参考にしてほしい。

参考:Baseball5日本代表募集要項
https://baseball5.jp/?fbclid=IwAR0EZJSP9jvHpEI003w_S4u27TQ5Me6cEj9dnCJ_h13eceGx05a57hqA9Y4

Baseball5カテゴリの最新記事