【熱望】2020年-実践経験がほしいグアム女子野球 すべては世界進出のために

【熱望】2020年-実践経験がほしいグアム女子野球 すべては世界進出のために

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写真;2019年フェニックスカップ

コロナウィルス流行はいつ収まるのだろうか。日本では毎日のように新たな感染者が確認されており、お隣の韓国ではこの数日で一気に拡がりを見せた。これらの状況を受けて、世界では流行している国々の出身者の入国を禁じるなど対策が取られている。

既に野球大会にも影響が出ており、これまで確認されただけでも中国や台湾、香港、ラオスにおいて、選手や関係者の安全を第一に考えた上で中止となった。これは仕方ないことではあるが、中止になったことでとても残念がっている。グアムでもそのような考えがあるようだ。

グアムには男女ともに野球が行われている。特に女子野球は近年、毎年2月に香港で開かれている国際大会「フェニックスカップ」に参加するなど、実践経験を積んでいる。昨年の同大会では日本の中学生チームにコールド負けを喫しており、実力的にはまだまだ発展途上と言えるだろう。

自身は昨年、実際に香港へ行き、グアムチームの試合を見た。試合後に主将を務めていた選手に話を聞いたとき、日本の実力に驚いていたと同時に「もっと実践経験がほしい」と選手間の交流や試合の増加を熱望していた。現地ではチーム数も少ないために、次なる発展のための取り組みができない状況にある。

グアムにとってフェニックスカップが1年に1回の大舞台。しかし、今年はコロナウィルスの影響で中止になってしまった。元々、この大会に向けてグアムは11月から練習してきたこともあって、残念でたまらないだろう。

チームを率いるキース・ハティッヒヘッドコーチは「フェニックスカップに参加することはグアムを世界ランキング入りさせるためにも重要な大会だった。もちろん、試合をするには安全でなければならない」と話している。

現在の女子野球世界ランキングでは、これまでの14ヶ国に加えて、中国やメキシコ、フランスなど6ヶ国が追加され、これでポイントを持つ国は計20ヶ国となった。フェニックスカップはWBSC公認の女子野球大会のため、ポイントが付くはずだが、なぜかグアムにはそれが付いていない。

ポイントの付き方には疑問を感じるところだが、世界ランキングに載ることは国によって、野球競技の存在意義を高める機会となる。グアムも世界進出の第一歩としてランクインしてほしい。アジアでは女子野球の国際大会が少ない。香港以外ではマレーシア、もしくは台湾だろうか。香港では毎年行われているが、その他の国では不定期だ。

こうした国際大会を再開するにはまず、コロナウィルスの流行が終息してから。また新たな国際試合を主催してより女子選手が世界で活躍できる場がほしいところだ。

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