国内外から30人集結
2023年、野球界は国際大会が目白押しだ。特に来たる3月に開催されるWBCでは、MLBをはじめ、世界中からトップ選手が集まって熱戦が繰り広げられる。
我が侍ジャパンも大谷翔平(エンゼルス)やダルビッシュ有(パドレス)といった選手たちも選出されており、楽しみだ。
その日本と1次ラウンドを戦うお隣の韓国代表は1月4日、早くも最終メンバー30人を発表した。
日本でも知られている選手でいえば、イ・ジョンフ(キウム)が挙げられるだろう。彼は元中日のイ・ジョンボムの息子であり、ルーキー時代から韓国プロ野球をけん引してきた選手だ。
昨年はシーズンMVPにも輝き、今季終了後にはMLB挑戦も決まっている。
ほかの野手を見てみると、MLBからはキム・ハソン(パドレス)とトミー・エドマン(カージナルス)、チェ・ジマン(パイレーツ)の3人が代表入りを果たした。
特にエドマンは母親が韓国生まれということもあり、今回のメンバーに入っている。彼はゴールデングラブ賞を獲得した経験もあり、二塁手としての活躍が期待される。
同時に遊撃手のキム・ハソンとのMLB二遊間コンビは警戒すべきだろう。
その一方で投手は、2021年東京五輪の日本戦で先発したコ・ヨンピョ(KT)をはじめ、国際大会ではベテラン選手となった左腕のキム・グァンヒョン(SSG)や韓国プロ野球に復帰したヤン・ヒョンジョン(KIA)といったおなじみの選手も忘れてはならない。
今回の代表選手一覧をみたときの筆者の第一印象は「あまり変わらないな」だった。なぜなら、直近のトップチームでの日韓戦が2021年だったこともあり、日が経っていないからだ。それでも選手の平均年齢は29歳だというから驚いている。
同時に投手陣で惜しいと思うのは、最速160キロ右腕のアン・ウジン(キウム)が選出されていないことだ。
昨年は最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを獲得したが、高校時代の暴力事件が明るみになった関係で代表のユニフォームを着ることができなかった。
もし、出場できたなら大谷翔平との投げ合いを見てみたかった。
紆余曲折あった上での韓国代表メンバー選出。こうしていち早く発表したことで、他国よりも早くチームを始動できる。
日本と同組であるため、再び、東京ドームでの日韓戦が繰り広げられる。来たる決戦の日は3月10日(金) 19時だ。