東南アジアで初めての大会
2023年になってから再度、当ホームページの更新を再開した。ここに書く話題を探しているうちに、アジア野球でも各地域で国際大会が復活したり、新しく開かれようとしている動きが嬉しい。
その中で、東南アジアのラオスでは新たな国際大会が始まろうとしている。それが「東南アジア5ヶ国野球大会」だ。
今回の注目する点は、ラオスが初めて野球の国際大会を主催することにある。2014年から本格的に始まった同国の野球で新たな歴史の1ページが刻まれる。
ラオス野球の歴史
ラオスでは、韓国プロ野球(KBO)で三冠王になったイ・マンス氏を中心として普及活動を行っている。
その母体は彼の一般社団法人「ハルク・ファウンデーション」であり、2014年頃から約9年経つ今でも韓国からの指導者を派遣しながら、継続的に支援をする。
この道のりの中で、既に国際大会に参加したことがあり、2018年にインドネシアで開催されたアジア競技大会で世界デビューを果たした。
筆者も同大会を見に行き、ラオスの戦いぶりを見た。当時はタイとスリランカと対戦したものの、残念ながら初勝利とはならなかった。

とはいえ、世界の舞台に立ったことに選手は喜びを爆発させていた。今でも彼らの表情は印象深い。
それからというもの、ラオス国内には韓国企業からの支援により野球場も完成した。
今回の「東南アジア5ヶ国野球大会」はその球場で行われる。
ベトナムも颯爽と参戦
今回、新たな大会に出場する国々はラオスのほかに、タイやカンボジア、マレーシアとベトナムの5ヶ国だ。
現在の東南アジア野球の勢力図でいえば、フィリピンとタイがトップ2であり、次にインドネシアなどが続く。
そして、新しい大会でもう1点注目したいのは、新生・ベトナムが参加することだ。同国もラオス同様に韓国人指導者が中心となり、競技普及の他に野球連盟も設立。
わずか3,4年でここまで来たことを考えるととてつもないスピードだ。
現在は大会に向けてこれから、代表選考を行うとのこと。本番となる大会日程2月24日-26日。一体、どこが優勝するのか全く予想できない。
このような予想不可でワクワクするような大会が、アジア球界でもより続いてほしい。また、新たな情報が入り次第、お伝えしたい。
