情報が来ない日常で
この情報社会やSNS時代の中、私たちはいかにして情報を早く得るかがカギとなる。つまり、色々なところにアンテナを張る必要がある。
特にSNSとなれば、情報入手のスピードと内容の正確さによって多くの人の目に留まる。
メディアとしてはいかに視聴率や閲覧数が命。そうなると、人々の需要に沿った報道や記事掲載となる。
その一方でTwitterなどのSNSでは個人で自身の専門分野について発信しているアカウントが多いため、たとえコアな内容であろうとほしいものが手に入る。
当ホームページでは、主にアジア野球や女子野球といった分野を中心に情報発信している。あえて、カテゴリー分けをするなら「世界の野球」だろうか。
特にトップページには「第3の選択肢を提供する」と記載している。それは、日本とMLB(アメリカ)の野球情報に続く3番目の野球情報を届けるという意味だ。
アジアでは中国と北朝鮮が謎
年が明けて2023年はWBCの年。来たる3月に向けて各メディアも日本をはじめその他、出場国の情報も取り上げる機会が増えてきた。
これは前述の通り、人々の需要に沿ったものでいわば、通常営業だ。これがいわゆる、第1、第2の野球情報だ。
こうしてメディアのおかげもあり、自然に情報が流れていく。その上、SNSのおかげで情報取得のスピードも速くなる。
日常生活の中で段々と気になるのは、逆に自ら取りにいかないと知りえない野球情報だ。ちなみにアジア野球でいえば、中国と北朝鮮だ。
中国は来たるWBCで日本と対戦する。これまでにもアジアシリーズや五輪などで対戦経験があるものの、中国国内ではどのような活動を行っているのか謎だ。
活動記録を知るには中国SNSや検索サイトに行く必要がある。実際に見に行くと、1年間の大会予定や代表チームの練習の様子を知ることができる。

中国が謎、と書いたが全く情報がない訳ではない。それよりも、世界一謎と言ってもいいのが北朝鮮だ。
現在、世界野球ソフトボール連盟に加盟しているものの、一切の活動記録が不明なのだ。連盟の中の人に聞いても誰一人して知らないという。

筆者も北朝鮮野球の歴史を調べるために「甲子園と平壌のエース―東北高校・波山次郎と幻の北朝鮮野球」という本を購入したことがある。
後は数年前に平壌で野球の審判講習を実施したいという依頼があったことくらいだ。
果たして、今は北朝鮮で野球をやっているのだろうか。今はコロナ渦もあり、国境閉鎖となっているものの、北朝鮮には入国はできる。
日本の旅行代理店があるため、ツアーの形で中には入ることができる。筆者もいつかは行ってみたい。人生で1度でも北朝鮮で野球を見ることはできるのか。
謎が好奇心が知的興奮度を高めてくれる。